カート
カートが空です
古いものを扱う業態だからこそ、できる限り建物が持つ魅力である、もともとの造りを活かしています。ですが、中央にある本棚は、あえて壁面をつくり日本の古家具を積み上げました。畳文化から椅子文化へと変化した現代において、日本の古い家具の新しい見せ方や使い方を再構築するインスタレーションのように仕上げています。CASICAの店内に入り、この本棚に並ぶ本を見ることでCASICAが大事にしていることやメッセージが伝わるようにしています。
こちらの画像は、最初の画像の店内右奥あたりから撮影しています。
手前のテーブルは飲食スペースのテーブルと椅子。その奥がショップになります。空間は商品で作り上げています。棚、照明、壁に飾ってあるものすべてが商品です。右奥にはギャラリースペースを作るために壁を設置しました。
茶室のにじり口のように小さめの開口にしつつ、トップの部分を少しイスラムの尖塔型にすることで、CASICAのカテゴライズされない世界観を示しています。もともとは、下の画像の天井がない空間の部分を壁で囲いました。
緑色のバーのような部分がホイスト。かつてはこれを使って2階に木を持ち上げていたそうで、建物の福清と書いている部分にあたります。このホイストはそのまま残してあります。この高さを生かしたギャラリー展示も行っています。飛松灯器の個展では陶磁器で作られたランプシェードを様々な高さに吊って展示しました。小さい入り口をくぐると
13.5m高の天井に広がる灯りが美しい展示となりました。ギャラリー内は音響、温度、湿度がすべて外とは異なり、茶室のように外部と切り離された空間になっています。ご来店の際にはギャラリーの天井を見上げてみてください。
ART & OBJECT
誕生ストーリー①古い木材倉庫との出会い
CASICAは東京都江東区新木場にある古い木材倉庫をリノベーションしました。
大谷哲也さん - interview -
現代の暮らしに寄り添う大谷さんの器には、美しさと実用性の他に、どこか余白が漂います。今回、CASICAでプランターの個展を開催する大谷さんに、新たな物づくりに対する気持ち、そしてこれからのことを伺いました。