カート
カートが空です
初期コンセプトは「日本古来の見立て文化」物件を探していた頃、コンセプトの軸となっていたのは「日本古来の見立て文化」でした。先入観に捉われず、自由にモノを使い愉しむ「見立て」。茶人千利休は漁師が魚を入れる籠(びく)を花入れに見立て、床の間に飾りました。店舗を構えるのが初めてだった我々は、立ち上げ当初から現在もCASICAのディレクションをお願いしているCIRCUSの鈴木善雄氏・引田舞氏とともに数多くの物件を内覧しながら現代の東京に千利休がいたら、どんなお店にするだろうか?と考えたりしていました。
新木場で出会った古い木材倉庫青山、表参道、蔵前、清澄白河など、数多くの物件を見て回りました。そして出会ったのが、この新木場の築40年を超える古い倉庫。茶室などで使われる銘木を取り扱っていた木材倉庫ということでした。中に入ってみると、木材を取り扱っていただけあって、天井が高く広々。一方で、老朽化でガラスは割れ、壁には穴があき、電気設備も古く、空調などもありませんでした。
新木場は住人もほとんどおらず、周囲に商業施設もない。しかも、建物が古いだけでなく、設備が何も整っていない物件。でも、破れたトタンから射し込んだ光が作る陰影が朽ちた建物内部をなんとも味わいのあるものに感じさてくれるのです。ゼロから自分たちで作り上げなくてはいけないけれど、新木場という街から新しい文化を発信していけたら、とお店を作る決心をしました。
「木のまち」らしさを
新木場に店を出すなら、「見立て」に「木のまち」らしさを加えたいと考えました。そして生まれたのがCASICAのコンセプト「生きた時間と空間を可視化する」。国籍も年代も有名も無名も関係なくモノが並ぶ。木でできた日本の古家具や古道具に現代のプロダクトや、作家さんの作品、世界中から集められたものを組み合わせ、編集して魅せることで新しい空間が現れる。
内装にも古い木の家具をたくさん使いました。
古家具との親和性を感じる新木場でなければ、これほど木の古家具、古道具のある店にはなっていなかったのです。こうして新木場という場所に導かれるようにCASICAが誕生しました。誕生ストーリー②古倉庫のリノベーションではCAISCAの倉庫リノベーション、ビフォーアフターをご紹介します。
FURNITURE
誕生ストーリー②古倉庫のリノベーション
CASICAの店舗は築40年以上と古い木材倉庫をリノベーションしました。リノベーション前と現在のビフォーアフターを紹介していきます。